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横濱開港之圖(昭和-令和Ⅱ)

1864年(元治元年)に呉服屋として創業した野澤屋は、モダンなサービスを提供することで横浜を代表する百貨店へと成長しました。昭和初期には外国人のデザイナーを招いて洋服のオーダーメイドを手掛けたり、松坂屋銀座店で指導を受けた女性車掌がいる無料送迎バスを走らせ人々の注目を集めました。
1911年(明治44年)にドイツ人貿易商が輸入した洋画を全国に先駆けて上映するオデヲン座を開館しました。新作公開を意味する『封切り』はこの劇場から生まれた言葉だとされています。
オデヲン座の近辺には多くの芝居小屋が立ち並び、伊勢佐木町は多くの人々が行き交い賑わう町となっていきました。

長らく人々に親しまれていたオデヲン座や野澤屋の送迎車を伊勢佐木町の賑わいとともに温かみのある色彩で描きました。