Title

横濱開港之圖(浪人)

1871年(明治4年)に断髪が推奨され、「半髪頭(はんぱつあたま)を叩いてみれば、因循姑息(いんじゅんこそく)の音がする。総髪頭(そうはつあたま)を叩いてみれば、王政復古の音がする。散切り頭(ざんぎりあたま)を叩いてみれば、文明開化の音がする。」とまで謳われ丁髷(ちょんまげ)から洋風の髪型に変えることが新時代を象徴する出来事となりました。また、牛鍋を食べないものはとんでもなく時代遅れな奴だ、と言われたほど食文化も西洋化が進んだ時代でありました。
新たな時代の幕開けに疑念と関心を抱く庶民の様子を、それぞれの表情を描き分けながら日本的な落ち着いた配色で仕上げました。