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横濱開港之圖(安政-大正Ⅰ)

画面左奥に見える橋は今なお伊勢佐木町の入り口付近にある吉田橋です。橋には関所が設けられ、関所の内を外国人居留地(関内)、関所の外を日本人居留地(関外)とし現在でもその名残として『関内駅』があります。
1882年(明治15年)には遊郭が移転したことを機に関内と遊郭を結ぶ伊勢佐木通りが繁華街へと発展していきました。

手前にある駅はアメリカ人のブリジェンスが設計した横浜駅で、当時は『横浜ステンショ』と呼ばれ横浜港と並び文明開化の象徴として人々の注目の的でした。ただ当時は出発15分前集合となっており、外国人も含め多くの乗客からブーイングがあったようです。

吉田橋を中心とした伊勢佐木町の発展と、横浜駅の人々の賑やかな様子を細部まで描きこみ当時の空気感を表現しました。